フレームから組んだラピエールのシクロクロス。
中古パーツを中心になるべく安く抑えようとする中で、一番悩んだのはシフトブレーキレバー(俗に言うSTI。STIはシマノの登録商標?)でした。11速ということでシマノなら105以上になりますが、新品7000系だと2万円以上しますし、中古も在庫少ない&あっても5800系で1万5千円以上とかばかりであまりお得感がありませんでした。
そこで白羽の矢が立ったのが中華コンポのSENSAHでした!
SENSAHは独自のグループセット「enpire」シリーズを出している他、シマノディレイラー互換のシフトブレーキレバー「TEAM pro」シリーズを出しています。
今回、前後ディレイラーはメルカリでシマノ製のものを確保していたので、シマノ互換の「TEAM pro」を選びました。
中華メーカーって変に独自規格にこだわったりせず、ガーミンとかシマノとかの大企業の規格に合わせてくれて、長いものに巻かれるスタイルなのが好きです笑。
今回はこのSENSAH TEAM proを使用して感じた良い点・悪い点を書きます。
良い点3つ
低価格
一番はこれです!笑。予算があるなら黙ってシマノを買えばイイのです!
価格は購入時左右セット1万1000円ほどで、下手したら8速クラリスより安いです😨
チープさのない外見・質感
今回選んだのはレバー部分がシルバーのタイプですが、安っぽさがなく個人的には好みです。ブラケットも握りやすくて、シマノの形状と近い気がします。もっともシマノ以外使ったことがありませんが…。
ちゃんと動く!
当たり前かもしれませんが、大事です。
変速・ブレーキともに無駄な遊びはなく、安心できる操作感でした。ちなみに変速方法はダブルタップといって、レバーを1クリック目まで倒して戻すとワイヤー開放、2クリック目まで倒してから戻すとワイヤーを巻取る仕組みです。慣れれば問題なく使えますが、この方式ゆえのデメリットも感じたので後述します。
良くない点2つ
フロントのアウタートリムの移動量が大きい。
フロントディレイラーにはトリム機能といって、アウターローやインナトップのようなチェーンのたすき掛けが起こったときにチェーンとディレイラーの擦れを防止するために、変速しない程度にすこしだけ動かせる機能があります。インナーを1、アウターを2とするとインナートリムが1.1、アウタートリムが1.9みたいなイメージです。
しかし今回のセンサーの場合、アウタートリムの移動量が大きくて、意図せずインナーに落ちてしまうことがしばしばありました。まあディレイラー本体がセンサー純正ではなくてR5800ということで相性の問題かもしれないので、これをもってセンサーのデメリットだとは言い切れませんが。
ワイヤーの引きを強めにすることでインナーに落ちない程度に調整はできましたが、そうすると次に話すデメリットが顕著に出るのでむずかしいところです。
ローからさらにワイヤーを引こうとすると、ギアが上がってしまう
急な坂を上っていてインナーローまで入れた後に、さらにギアを軽くしようとしてレバーを倒しても動かず、「もうギアがない!!」ことに気づくという経験を多くの人がしたことがあると思います。シマノだったらギアがないことに気づくだけで済むのですが、センサーの場合だと1クリックしてしまってから戻すと一段勝手に重くなってしまうのです。ギアを軽くしたいからレバーを操作したのに重くなってしまっては困ります。一応これを防ぐ方法として、1クリックで抵抗を感じてもそのまま無理やり押し切って2クリック目までレバーを倒してやればワイヤーが緩まずに済むのですが、このときバキッという壊れそうな音がするのであまりやりたくありません。
フロントでもなじことが起きて、アウターまで上げ切った後に間違えてもう一回上げようとするとアウタートリムに入ってしまうことがあります。
以上が、センサーのシフトブレーキレバーを半年ほど使って気が付いたメリット・デメリットです。改めて見返すとデメリットが長くなってしまいましたが、これはデメリットの説明がやや複雑だっただけで、決して総合的に見て悪い部分が目立つというわけではありません。逆にメリットの部分は、シマノに慣れていると当たり前に思えることなので改めて書く内容がなかっただけで、この価格で実現していること自体大きなメリットだと思います。
すこしでも参考になれば幸いです。