レイノルズのカーボンホイールを復活させたついでに、以前から気になっていた中華TPUチューブについに手を出して見ました。
購入したのはCYCLAMIのTPUチューブで、いわゆる「緑のTPU」です。価格はアマゾンにて約¥1,200!普通のブチルチューブ並の価格で、パナレーサーR'airなどの軽量系ブチルよりも安いです。
私が購入したアマゾンのサイトではブランド名がLOUJINとなっていましたが、商品画像や実際に届いた商品はきちんとCYCLAMIのものでした。⇓
よくある普通のブチルチューブは100gくらいあるらしいので、公称重量38gというのはTPUならではだと思います。
で、実測重量はなんと⇓
2本買って、32g/33gとどちらも公称値を大きく下回りました!
付属品は説明書、パンク修理キット、安っぽい金属製バルブキャップです笑。⇓
TPUの弱点として挙げられるバルブの根本付近には補強がしてあります。それよりも気になるのは、チューブ自体の継ぎ目の接着部分です。⇓
早速取り付けて、近所のミニ峠「小林峠」に行ってみました。
軽量になった分、信号ストップからの漕ぎ出しで軽さを感じました。もっとも、TPU導入の少し前にタイヤもGP5000(225g)からアジリスト(190g)へ変えているので、純粋なTPUの評価ができているかと言われれば微妙ですが。
いっぽうで、ブチルチューブと比べて同じ空気圧において少しだけ硬く感じたので、少しだけ空気圧を下げました。フロント5.5リア5.8くらいにしたらいい感じでした。(リム内幅19mm、アジリスト25c、体重58kgくらい)
11月になって、後輪の振れ取りのためにタイヤチューブを外したので、チューブの状態を観察してみました。なお、TPU導入から間もなくシーズンオフしてしまったのでまだ250kmくらいしか乗れてませんが。
まず概観ですが、使用前よりも伸びて体積が大きくなっていました。⇓ これは、TPUチューブの性質として言われている「伸びたら元に戻らない」というやつだと思います。その性質のために、チューブ交換の時にタイヤにはめない状態で空気を入れすぎないようにとか、一度太いタイヤで使用したTPUはそれよりも細いタイヤで再利用できないとか聞きます。
この写真には、取り付け時に心配していたつなぎ目部分も映っていますが、ざっと見た感じ問題なさそうでした。⇑
ほかに少し気になったのは金属バルブとチューブの接続部分です。⇓
取り付け時のことを覚えていないのですが、こんなに接着剤みたいなのハミ出てたかな?と少し心配になりました。とはいえ問題は起こっていません。
外観チェックの後、空気圧の減り具合テストもしてみました。ただしシーズンオフしてしまっているのでこのテストの間一回も乗車はしていません。
実験開始時の空気圧は6barです。⇓
ポンプの脱着時に空気が少し抜けると思ったので、その減少量も考慮します。5回の脱着で-1.3barだったので、1回の脱着で約-0.3barだと分かりました。
8日後(ほんとは1週間後と思っていたが、1日忘れていました)に再び計測してみた結果が下の写真です。
写真の角度の関係で分かりづらいですが、真上から目視したところ4.4/4.5barでした。単純計算で、8日間で1.5~1.6barの減圧です。
テスト開始日の6.0bar計測後の「ポンプ脱」と、今回の計測前の「ポンプ着」を合わせると、1回脱着したことになるので、ここで0.3bar失われていると考えられます。
するとこの8日間での正味の減圧量は1.2~1.3bar程度、一週間で1bar強の空気が抜けるといっていいと思います。
この抜け具合について、個人的な体感ではノーマルブチルよりもほんの少しだけ抜けやすいと感じますが、不便は全く感じないです。少なくともラテックスチューブのように一日の間に乗り味が変わるほど抜けるということはないかと思います。
それよりも、2つの個体の差の少なさにちょっと感動しました。TPUチューブは不良品が多いと聞いていたので。
以上TPUチューブの感想でしたが、これだけの軽量性を¥1,500で買えるとなると、今後の常用チューブとなりそうです。来シーズンも使ってみて耐久性を見たいと思います。